2013/07/24
北杜市大泉町でランタサルミログハウスにお住いのH様の息子さん達にいただいた嬉しいお手紙への返信シリーズです。
もらったお手紙には、住み心地が良くて満足してくれていることや、窓から見える景色の安心感、今の住まいがエコだと思います、なんてするどいことも書かれてましたので、
今日はまず、全く同じ場所での満足感や景色の見え方の違いについて、最近の工事を交えてお話しますね。
最近、ウッドデッキの改修工事の仕事をすることが多いのですが、新しいスペースは、ウッドデッキではなく、セカンドリビングみたいなスペースをお奨めしています。
まあ、同じ景色ですが、その場所の居心地を良くすると、景色の見え方も変わってくる、というお話です。
白州町のY様のお宅のウッドデッキの改修工事です。
オープンな ウッドデッキも楽しい空間ではありますが、夏の陽射しや、雨、虫、耐久性等を考えると、満たされる時間よりも、もしかすると、それを心配している時間の割合の方が多いかもしれません。
Y様のお宅のウッドデッキをセカンドリビングにするとこんな感じになります。

後ろで斜めに見えている木は同じですが、空間の満足感や安心感は全然違います。
さらに、北欧デザインの照明なんかを採用していただいているので至福の空間ですね。
同じ景色ですが、窓枠のフレームにおさまったり、環境の影響を受けない安心感が加わると、見える景色も変わってきます。

網戸もあるので、ほぼ、屋外に近い環境のアウトドアリビングです。
屋根の無いウッドデッキでは、おそらく過ごす時間も少なかったと思いますが、時間が許せば、ここなら一日中過ごすことができます。
同じ場所ですが、安心感や満足感が全然違ってきますね。
続きましては、長野県原村のI 様のお宅です。

I 様のお宅は17年くらい前に、私がまだ、現場の大工さんだったころに作った建物です。
以来、別棟の増築やリフォーム工事に、もう5回くらい、関わらせていただいてます。
今回は、リビングにつながるウッドデッキをセカンドリビングにしました。

工事前にリビングから見えていた景色です。
このデッキをセカンドリビングにする工事です。
完成するとウッドデッキがこんな感じの小さなリビングルームに変わります。

こちらも、同じ白樺の景色が見えていますが、見える景色の安心感と言いますか、満足感が違いますね。
パーゴラのある、お庭の景色が切り取られました。

ウッドデッキの解放感を保ちつつ、強い陽射しや雨などの気象変化の心配もいらない心地良い空間です。

四季を通して楽しめるアウトドアリビングのような空間になります。
と、こんな感じに、同じ場所でも計画するものによっては、全くちがうものになってしまいます。
ここで、H様のお宅に戻り、
まだ計画段階で、計画地に地縄をはっていた頃の写真です。

もう、懐かしい感じですが、
どんなんが出来るんだろう?と思ってた頃はこんな感じでしたね。
そして、出来上がった空間に半年間住んでみて「居心地がいい」と感じてくれたのなら、とても嬉しいですし、これから、二人が大きくなって、満足して暮らすことの大切さを感じてもらえるともっと嬉しいです。

というわけで、いただいたお手紙の住み心地の良さについて、
「きらさんも、結構頑張って、いろいろ考えながら作っているんだぞ!!」
(どうやら、ここが返信部分らしい) 笑
ということや、全く同じ場所でも景色の見え方や日常の満足感が違ってくることを、最近の工事の様子を交えてお話しました。
いつも、自分のまわりを居心地良くしてくださいね。
次回は、お手紙にもあったエコのお話です。
それでは、また。